ITコンサルではなく「技術顧問」と名乗っている理由
ITの仕事をしていると、 よく聞かれることがあります。
「ITコンサルなんですか?」
仕事内容としては、確かに近い部分もあります。 ただ、私は自分の肩書きを ITコンサルではなく「技術顧問」 としています。
これは言葉の好みというより、 役割の考え方が少し違うからです。
この記事では、なぜ私が「技術顧問」と名乗っているのかを整理して書いてみます。
ITコンサルという言葉に違和感があった
ITコンサルという言葉は、とても広い意味で使われています。
IT戦略を作る人もいれば、 システム導入を支援する人もいます。
ただ、これまで仕事の中で「ITコンサル」と名乗る人に会ったとき、 少し違和感を持つことがありました。
ITの知識よりも、営業や資料作成が中心になっているケースを何度か見たからです。
もちろん、すべてのITコンサルがそうだとは思っていません。
ただ少なくとも、 自分がやっている仕事のイメージとは少し違う と感じていました。
そのため、自分の肩書きとして ITコンサルという言葉を使うことはありませんでした。
会社のITの問題は、だいたい整理されていない
ITの相談でよくあるのは、「技術の問題」ではありません。
多くの場合、問題はもっと手前にあります。
例えば、
- AIを使いたいが、何に使えばいいのかわからない
- ITツールが増えすぎている
- 何が非効率なのか整理できていない
こういった状態です。
つまり、 問題が整理されていない というケースがほとんどです。
ツールやシステムの話の前に、
- 何を解決したいのか
- どこがボトルネックなのか
- 誰が使うのか
- いつ終わるのか
といったことを整理する必要があります。
最初にやるのは「インプット」
私が関わるときは、まず状況を理解するところから始めます。
例えば、
- 業務の流れはどうなっているのか
- どんなツールを使っているのか
- どこに不満を感じているのか
といったことを一つずつ確認していきます。
業務フローを見たり、ツールを棚卸ししたりすることもあります。
これは特別なことではなく、 まず状況を知らないと判断できない からです。
私の役割は「整理」と「設計」
このプロセスを通して見えてくるのは、
- 本当の問題はどこなのか
- 何をやるべきなのか
- 何をやらないのか
ということです。
そのうえで、
- ツールを選ぶ
- システムを作る
- AIを導入する
といった判断をしていきます。
必要であれば実装まで関わることもあります。
ただ、中心にあるのは 整理と設計 です。
だから「技術顧問」と名乗っている
私の役割は、
- ツールを売ることでも
- システムを作ることでもなく
その前にある 整理と判断 です。
そして、その判断は一度で終わるものではありません。
会社のIT環境は、
- ツールが増える
- 業務が変わる
- 人が変わる
といった変化が続きます。
そのため、
外部の立場から継続的に整理と判断を支援する
という形が一番しっくりきました。
この役割を表す言葉として一番近いのが 技術顧問 だったというだけです。
最後に
「技術顧問」という言葉は、まだ一般的ではないかもしれません。
実際に言うと、
「難しそう」 「すごそう」
と言われることもあります。
ただ、やっていることはとてもシンプルです。
会社のITを、 整理して、設計する。
その役割を、私は「技術顧問」と呼んでいます。
ITツールの導入やAI活用で迷っている場合、 一度整理するだけでも状況は大きく変わります。
興味があれば、初回の状況整理のミーティングでお話しできます。

この記事を書いた人
石黒啓太
ITアーキテクト / 技術顧問
整理 / 設計 / 翻訳をテーマに、経営と技術の橋渡しをする外部ITアーキテクト。 宮城県仙台を拠点に全国リモートで対応。
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